⼭形ロータリークラブ|2022-23年度 会⻑
桂木 宣均
○テーマ 「伝統とは革新の連続である」 1950年6月25日に創立された山形ロータリークラブは、今年で創立72年となりました。
本年4月23日、コロナ禍によって2年越しとなりましたが「創立70周年記念式典・祝賀会」が挙行され、創立当時の先輩諸兄の志に思いをいたすとともに、当クラブの歴史と伝統を次の時代へつないでいくことが、今日のメンバーの大きな責務であることを実感いたしました。
また、3年越しとなった「山形ロータリークラブ・宮崎ロータリークラブ 姉妹クラブ締結40周年記念式典」(1978年7月24日 姉妹クラブ締結)も、宮崎から多くのメンバーに来訪いただき同4月23日に開催され、コロナ禍により暫く途絶えていた交流ではありましたが、互いの友情を再確認するとともに、友好の絆を更に深めていくことを誓い合うことができました。
前年度は、山形ロータリークラブにとって「大きな節目」となった、記憶に残る一年でありました。
「伝統とは革新の連続である」という言葉があります。
羊羹で知られる室町時代から続く老舗「とらや」の社訓であり、「日々革新を続けることが伝統を創ることである」という教えです。
私たち山形ロータリークラブには、綿々と受け継がれてきた、誇るべき精神文化があります。
それを「伝統」と捉えるのであれば、その「伝統」とは、先達たちがその時代にあって、ロータリアンとしての日々の挑戦と革新の中で培われてきたものであります。
70年の節目を機に、私たちは、かかる精神文化を継承しながら、次の時代へ新たなる歴史を紡いでいくために、更なる挑戦と革新で「伝統」を創造し、次の10年、20年、そして100周年へと、持続可能なクラブを創り上げるきっかけとなるような一年にして参りたいと考えます。
○クラブ重点事項前年度から、ロータリー財団ならびに米山奨学会への寄付5千円を「個人名」での寄付に変更していただきました。
従前、クラブの連絡の殆どはFAXを利用しておりましたが、今年度は基本的に「メール」を活用した連絡とします。(FAXでの連絡を希望される会員には従前通りとします。)
また、例会への出欠確認を事前に行います。これらにより、通信費・例会費などの経費の節減に取り組みます。
ロータリーの基本は「職業奉仕」であると考えます。
コロナ禍の例会では、会員卓話の機会が増えました。
皆さんの卓話を聞いて思ったのは、私たちは会員企業が実際にどんな事業を行っているのか、具体的に知らないことが多いということでありました。
今年度は、会員卓話において会員企業がその事業活動によってどのような社会貢献、社会奉仕を実践しているか、更には、SDGsの観点からの事業活動を紹介していただくことで、私たちの「職業奉仕」への気づきを得て、その視野を広げるとともに、会員間の相互理解を深め、クラブ活性化につなげて参ります。
本年11月5日(土)宮崎ロータリークラブ創立70周年記念式典・祝賀会が開催されます。
4月にご来訪いただいた御礼の意味も込め、皆様とお祝いに訪問し、友好の絆をより強固にする機会にして参りたいと存じます。
コロナ禍により3年間中断していた交流の再開を目指します。
これらの重点分野は、国連が提唱するSDGsと軌を一にするものであり、私たちロータリーの活動が「持続可能な社会実現のための活動」であることを意味しています。
長引くコロナ禍にあって「貧困」が大きな社会問題として認識され、また、私たちの社会生活も、これからは「With コロナ」を真剣に考えなければならない世の中になってきました。
「プーチンの戦争」と揶揄されるロシアによるウクライナ侵略は、多くの戦争難民を生むとともに、エネルギーや食料をはじめとする様々な分野で、世界的に大きな影響を及ぼしてきています。
「戦争の時代」と言われた20世紀から、「平和の時代」へと期待された21世紀は、ここにきて混迷する「分断の時代」に入り込んでしまったように感じます。
他方、世界的に地球温暖化対策が求められる中、日本では「2050カーボンニュートラル」を宣言し、気候変動対策は喫緊の課題となっています。
まさに、私たちは、多様性(Diversity) 公平さ(Equity) インクルージョン(Inclusion)の理念が求められる世界に生きていることを感じざるを得ません。
2022-2023年度の山形ロータリークラブの活動が、会員の皆様にとって有意義な一年になりますよう奮励努力して参ります。
皆様のご理解ご協力、そしてご指導をお願い申し上げます。